『キャリア形成に活用できる公的制度って何があるの?』
キャリアアップやスキルアップを目指しているものの、「学びたいけど費用が気になる」という方も多いはず。
そんなときに役立つのが教育訓練給付制度です。
この制度を活用することで、資格取得や専門知識を学ぶ際の費用負担を軽減することができます。
この記事では、教育訓練給付制度で対象となる資格や、ユーキャンで資格を取得するメリットについて詳しく解説します。
この記事で分かること
- 教育訓練給付制度の概要
- 教育訓練給付制度の対象となる資格
- ユーキャンで資格取得を目指すメリット
教育訓練給付制度とは?概要と仕組みを解説
それではまず、教育訓練給付制度の概要についてご紹介します。
制度の役割や詳細については別の記事で詳しく解説していますので、ここでは目的や対象者について簡単におさらいしていきましょう。
教育訓練給付制度とはどんな制度?
教育訓練給付制度は、働く人のスキルアップを支援するために、国が学費の一部を給付する制度です。
この制度で対象となる教育訓練は、目的や内容に応じて以下の3種類に分かれています。
①専門実践教育訓練
高度な専門知識やスキルを習得するための資格(例:看護師や保育士など)。
➁特定一般教育訓練
雇用の安定や早期就職に役立つ資格 (例:けん引免許、一等無人航空機操縦士など)。
③一般教育訓練
基礎的なスキルや趣味、副業につながる資格(例:ITパスポート、CAD利用技術者試験など)。

これらの講座では、ITスキルや介護福祉、語学などキャリアに直結する資格はもちろん、副業や趣味に活用できるものまで幅広く選択可能です。
対象となる人の条件とは?
教育訓練給付制度の対象となる人は、以下の条件等を満たす必要があります。
①在職者の場合
・受講開始日に、雇用保険の一般被保険者または高年齢被保険者であること。
➁離職者の場合
・受講開始日が退職後1年以内であること。
・やむを得ない理由があれば、最大20年まで受講開始の延長措置が認められる場合がある。

なお、申請手続きには期限などが定められていますので、詳しくは以下のサイトをご確認ください。
参照サイト
・教育訓練給付制度|厚生労働省
教育訓練給付制度の対象となる資格とは?
では次に、教育訓練給付制度で取得できる資格について見ていきましょう。
対象となる資格は、キャリアアップやスキル向上に役立つもので、さまざまな分野にわたります。
専門実践教育訓練給付の対象資格
専門実践教育訓練給付の対象となる資格は、職業能力を向上させ、キャリアアップを図るために有効な資格が多く含まれています。
以下は、専門実践教育訓練給付の対象資格の一部です。
1. 情報関係資格
・第四次産業革命スキル習得講座
・ITSSレベル3以上の資格取得を目指す講座 (シスコ技術者認定資格等)
2. 専門・サービス関係資格
・キャリアコンサルタント
3. 医療・社会福祉・保健衛生関係資格
・介護福祉士(介護福祉士実務 者研修を含む)
・社会福祉士
・保育士
・看護師、准看護師、助産師
・精神保健福祉士、はり師
・柔道整復師、歯科衛生士
・歯科技工士、理学療法士
・作業療法士、言語聴覚士
・栄養士、管理栄養士
・保健師、美容師、理容師
・あん摩マッサージ指圧師
・きゅう師、臨床工学技士
・視能訓練士
・臨床検査技師
4. 営業・販売関係資格
・調理師
5. 技術関係資格
・測量士補、電気工事士
・航空運航整備士
・自動車整備士
・海技士
6. 製造関係資格
・製菓衛生師
7. 大学・専門学校等の講座関係
・職業実践専門課程
(商業実務、文化、工業、衛生、動物、情報、デザイン、自動車整備、土木・建築、スポーツ、旅行、服飾・家政、医療、経理・簿記、電気・電子、ビジネス、社会福祉、農業など)
・職業実践力育成プログラム
(保健、社会科学、工学・工業など)
・キャリア形成促進プログラム
(医療、文化教養、商業実務関係)
・専門職学位
(ビジネス・MOT、教職大学院、法 科大学院など)
特定一般教育訓練給付の対象資格
特定一般教育訓練給付は、主にキャリアアップに役立つ資格を取得するための支援を目的とした制度で、以下のような資格が対象となっています。
1. 情報関係資格
・ITSSレベル2の資格取得を目指す講座 (基本情報技術者試験等)
2. 専門・サービス関係資格
・キャリアコンサルタント
・社会保険労務士試験
・ファイナンシャル・プランニング技能検定試験
・行政書士、税理士
・中小企業診断士試験
・通関士、マンション管理士試験
・司法書士、弁理士
・気象予報士試験
・土地家屋調査士
3. 事務関係資格
・登録日本語教員
4. 医療・社会福祉・保健衛生関係資格
・介護福祉士(介護福祉士実務 者研修を含む)
・社会福祉士
・保育士
・看護師、准看護師、助産師
・精神保健福祉士、はり師
・柔道整復師、歯科衛生士
・歯科技工士、理学療法士
・作業療法士、言語聴覚士
・栄養士、管理栄養士
・保健師、美容師、理容師
・あん摩マッサージ指圧師
・きゅう師、臨床工学技士
・視能訓練士
・臨床検査技師
・主任介護支援専門員研修
・介護支援専門員実務研修
・介護職員初任者研修
・特定行為研修
・喀痰吸引等研修
・福祉用具専門相談員
・登録販売者
・衛生管理者免許試験
5. 営業・販売関係資格
・調理師
・宅地建物取引士資格試験
6. 技術関係資格
・測量士補、電気工事士
・航空運航整備士
・自動車整備士
・海技士
・電気主任技術者試験
・建築士
・技術士
・土木施工管理技術検定
・建築施工管理技術検定
・管工事施工管理技術検定
・電気通信工事担任者試験
7. 製造関係資格
・製菓衛生師
・パン製造技能検定試験
8. 大学・専門学校等の講座関係
・短時間の職業実践力育成プログラム(人文科学・人文)
・短時間のキャリア形成促進プログラム(文化教養関係)
9. 輸送・機械運転関係資格
・大型自動車第一種・第二種免許
・中型自動車第一種・第二種免許
・大型特殊自動車免許
・準中型自動車第一種免許
・普通自動車第二種免許
・フォークリフト運転技能講習
・けん引免許
・車両系建設機械運転技能講習
・玉掛け技能講習
・小型移動式クレーン運転技能講習
・高所作業車運転技能講習
・床上操作式クレーン運転技能講習
・不整地運搬車運転技能講習
・移動式クレーン運転士免許
・クレーン・デリック運転士免許
・一等無人航空機操縦士
一般教育訓練給付の対象資格
一般教育訓練給付は、職業に直接関係なく、キャリアに幅広く役立つ一般的なスキルを学べる資格や講座が対象となります。
具体的な資格は以下の通りです。
1. 情報関係資格
・ITSSレベル3以上の資格取得を目指す講座 (シスコ技術者認定資格等)
・ITSSレベル2の資格取得を目指す講座 (基本情報技術者試験等)
・ITパスポート
・Webクリエイター能力認定試験
・Illustratorクリエイター能力認定試験
・CAD利用技術者試験
2. 専門・サービス関係資格
・キャリアコンサルタント
・社会保険労務士試験
・ファイナンシャル・プランニング技能検定試験
・行政書士、税理士
・中小企業診断士試験
・通関士、マンション管理士試験
・司法書士、弁理士
・気象予報士試験
・土地家屋調査士
・司書・司書補
・産業カウンセラー試験
・公認内部監査人認定試験
3. 事務関係資格
・登録日本語教員
・Microsoft Office Specialist 365
・VBAエキスパート
・簿記検定試験(日商簿記)
・日本語教員、IELTS
・日本語教育能力検定試験
・実用英語技能検定(英検)
・TOEIC、VERSANT、TOEFL iBT
・中国語検定試験
・HSK漢語水平考試
・「ハングル」能力検定
・建設業経理検定
4. 医療・社会福祉・保健衛生関係資格
・介護福祉士(介護福祉士実務 者研修を含む)
・社会福祉士
・保育士
・看護師、准看護師、助産師
・精神保健福祉士、はり師
・柔道整復師、歯科衛生士
・歯科技工士、理学療法士
・作業療法士、言語聴覚士
・栄養士、管理栄養士
・保健師、美容師、理容師
・あん摩マッサージ指圧師
・きゅう師、臨床工学技士
・視能訓練士
・臨床検査技師
・主任介護支援専門員研修
・介護支援専門員実務研修
・介護職員初任者研修
・特定行為研修
・喀痰吸引等研修
・福祉用具専門相談員
・登録販売者
・衛生管理者免許試験
・医療事務技能審査試験
・医療事務認定実務者(R)試験
・調剤薬局事務検定試験
・健康管理士一般指導員資格認定試験
・メンタルヘルス・マネジメント検定試験
5. 営業・販売関係資格
・調理師
・宅地建物取引士資格試験
・インテリアコーディネーター
・パーソナルカラリスト検定
・ソムリエ呼称資格認定試験
・国内旅行業務取扱管理者試験
6. 技術関係資格
・測量士補、電気工事士
・航空運航整備士
・自動車整備士
・海技士
・電気主任技術者試験
・建築士
・技術士
・土木施工管理技術検定
・建築施工管理技術検定
・管工事施工管理技術検定
・電気通信工事担任者試験
7. 製造関係資格
・製菓衛生師
・パン製造技能検定試験
8. 大学・専門学校等の講座関係
・修士・博士
・履修証明
・科目等履修生
9. 輸送・機械運転関係資格
・大型自動車第一種・第二種免許
・中型自動車第一種・第二種免許
・大型特殊自動車免許
・準中型自動車第一種免許
・普通自動車第二種免許
・フォークリフト運転技能講習
・けん引免許
・車両系建設機械運転技能講習
・玉掛け技能講習
・小型移動式クレーン運転技能講習
・高所作業車運転技能講習
・床上操作式クレーン運転技能講習
・不整地運搬車運転技能講習
・移動式クレーン運転士免許
・クレーン・デリック運転士免許
・一等無人航空機操縦士
ユーキャンで資格取得を目指すメリットとは?
先ほどの章で、教育訓練給付制度の対象資格についてご紹介しました。
では、最後に、ユーキャンを活用して資格取得を目指すメリットについて見ていきましょう。
ユーキャンを活用する3つのメリット
ユーキャンで資格取得を目指すメリットには、以下の3点があります。
1. 独学よりも効率的に学べる
・ユーキャンの教材は、初心者でも理解しやすいように工夫されており、無駄なく学習を進められます。
・必要な知識が体系的にまとめられているため、独学よりも短期間で効率よく学習できます。
2. スキマ時間で学習できる
・テキストや動画講義、スマホ対応の学習アプリなどを活用して、仕事や家事の合間に勉強できます。
・通学の必要がないため、忙しい人でも続けやすいのが魅力です。
3. 質問サポートが受けられる
・学習中に分からないことがあれば、講師や専門スタッフに質問できるサポート制度があります。
・独学では解決しにくい疑問も、スムーズに解決できるのがメリットです。

オンライン学習のメリットは、時間や場所を選ばず学べることに加え、疑問をスムーズに解決できる点です。
資格取得をサポートするサイト
・通信教育講座なら生涯学習のユーキャン
・資格試験のオンライン講座【資格スクエア】
まとめ
今回の記事のまとめです。
教育訓練給付制度は、働く人がスキルアップを目指すために、国が学費の一部を給付する制度です。
利用者は、介護福祉士、保育士、福祉住環境コーディネーター、中小企業診断士など、さまざまな資格を取得することができます。
ユーキャンで資格取得を目指すメリットとしては、効率的に学べる点やスキマ時間を活用して学習できる点などが挙げられます。