終活アドバイザーという資格を知ったのはつい先日のことです。
ネット通信講座をたまたま見ていた時にこの資格の存在を知り、そして調べてみると、自身の身近にその分野の専門家がいたら便利だと感じました。
どの資格もそうですが、知識は自身の資産になります。
終活アドバイザー資格については、どのような資格?資格を取得するメリットは?など、意外と知られていない資格の一つです。
そこで今回は終活アドバイザー資格について詳しく調査してみたいと思います。
この記事で分かること
- 終活アドバイザー資格取得のメリット
- 資格取得の具体的な手順
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終活アドバイザーとは?
終活アドバイザーとは、終活に関する相談に対し、個々のニーズや希望に合わせたアドバイスや情報を提供する専門家です。終活アドバイザー資格は、「終活アドバイザー協会」が認定する民間資格であり、この資格を取得することで、終活アドバイザーとしての活動が可能になります。
終活アドバイザーは、終活を行う人の身近な相談相手となる人です。
終活アドバイザー
終活のツールであるエンディングノートを活用しながら、相談者が人生後半期をその人らしく生きるための、そして納得のいく人生の締めくくりをするためのアドバイスをする専門家です。
具体的には、人生後半期のライフプラン、医療・介護、住まい、葬式・お墓、相続などに関して、その人の希望や心配ごとを明らかにして、必要があれば、各分野の専門家等と協力しながら実行支援や解決のお手伝いをします。
終活を行う人にとって身近な相談相手としての役割を果たします。
確かに、終活に関して相談できる身近な存在がいることは心強いですね。
終活については以下の記事でまとめています。
終活アドバイザーの役割
終活アドバイザーの役割には、主に以下のようなものがあります。
1相談とアドバイス
終活に関する相談を受け付け、個々のニーズや希望に合わせたアドバイスを提供します。また、終活に向けたエンディングノートの活用についてもアドバイスを行います。
➁情報提供
終活に関する情報を提供し、自身の将来に備えるための適切な選択を行えるようサポートします。これには、法律や金融、医療、心理学などの分野からの情報が含まれます。
③個別に対応した計画策定
相談者の個別の状況や希望に基づいて、終活のプランや戦略を立てます。
④支援とガイダンス
終活のプロセスで必要な手続きや文書作成などに関して、クライアントを支援し、必要なガイダンスを提供します。
終活アドバイザーの役割は、相談者がより良い終活を送るための支援をすることです。
終活アドバイザーになったらできること
終活アドバイザーになると、終活に対する幅広いサポートを提供することができます。
具体的には以下のような活動が挙げられます。
①エンディングノートのアドバイス
相談者が自身の意志や思いをまとめたり、後世に残すべき情報を記録したりするためのエンディングノートの作成に関するアドバイスを提供します。
➁自治体への同行サポート
相談者が終活に関連する書類や手続きを行う際、例えば高齢者が自治体の窓口に一人で行くのが難しい場合、終活アドバイザーが同行することが可能です。
③弁護士やファイナンシャルプランナー(FP)等の紹介
相談者が法的や財務面での助言や支援が必要な場合、終活アドバイザーは弁護士やファイナンシャルプランナー(FP)等を紹介することが可能です。
④終活セミナーの講師として活躍
終活セミナーの講師として活躍することができます。セミナーでは、遺言や遺産相続、医療・介護計画、葬儀・埋葬に関する情報を提供し、参加者が終活について理解を深めることができます。
資格を取得することのメリット
先ほどの章で、終活アドバイザー資格を取得することで、幅広いサポートを提供できると述べましたが、資格取得の本質は、知識を蓄えて日常生活に生かすことにあります。
終活アドバイザー資格を取得する際に学ぶ内容は多岐にわたりますが、終活アドバイザー資格では、以下の項目を学習します。
・終活の基本
・相続
・お金、金融資産
・エンディングノートの書き方
・医療、介護とその手続き
これらの項目は、日常生活でも非常に関わりがあります。したがって、資格を取得することで、自身のライフプランにおいても知識を活用する場が広がるメリットがあります。
エンディングノートの書き方を学べるのは魅力の一つです。エンディングノートの作成方法には決まりはありませんが、どう取り組んだらいいか分からないという方は意外と多いです。
資格の将来性
終活アドバイザー資格は将来性が高い資格と考えられます。
以下にその理由を3つ挙げてみます。
- 超高齢化社会での需要増加
超高齢化社会において、終活に関する悩みや問題はますます深刻化しています。高齢者が孤立し、頼れる人がいない場合に、終活アドバイザーが不安を取り除く役割を果たせます。 - 他の職業との併用が可能
終活アドバイザー資格は他の職業と併用して取得できます。看護師や介護士など、医療・介護関連の職業の人々がこの資格を持つことで、より総合的なサポートが提供できます。 - 身近な頼れる存在になれる
終活アドバイザーは地域や身近な人々から頼りにされる存在になります。知識と経験を持ち、親身に相談に乗ることで、終活に関する多くの不安や悩みを解消できる可能性を秘めています。
高齢化社会が進む中で、終活アドバイザーは身近な相談者になり得ます。
以下のグラフはこれからの高齢化率の推移を示したものです。
引用:内閣府:「高齢化の推移と将来推計」
終活カウンセラーとの違い
終活カウンセラーは、「一般社団法人終活カウンセラー協会」が認定する民間資格で、終活におけるカウンセリングを中心とした活動を行います。
終活の知識を習得する一方で、心理学やコーチングの分野も学びます。
資格には1級、2級、認定終活講師の3つがあり、それぞれ取得には異なる手続きと費用が必要です。
以下に終活カウンセラー1級と2級の特徴をまとめます。
資格 | 内容 | 費用 | 受験資格 |
2級 | 筆記試験 | 一般:受講費11,000円+年会費5,000円=16,000円 学生:受講費5,500円+年会費5,000円=10,500円 (社会人学生除く) シニア:受講費5,500円+年会費5,000円=10,500円 (75歳以上の方限定。) ※テキスト・エンディングノート1冊・受験代含む | 不問 |
1級 | レポート課題提出+本試験 | 事前審査費 3,000円+税(3,300円) 会場コース受験料 45,000円+税(49,500円) オンラインコース受験料 50,000円+税(55,000円) ※不合格でもご返金はありません | ①2024年7月31日(水)までの2級(初級)検定を受講し、その後会員になった方 ②終活カウンセラー2級(初級)に合格した会員のうち、 協会が開催する勉強会に年間1回以上参加した、または参加予定の方 |
なお、終活カウンセラー資格を受講する際は、一般社団法人終活カウンセラー協会のサイトから、最新情報を確認した上でお申し込みください。
終活アドバイザー資格を取得する方法
終活アドバイザー資格を取得するには、どのような方法があるのでしょうか?
終活アドバイザーになる為には、ユーキャンで講座を受講し、試験に合格するのが一般的です。
終活アドバイザー資格|ユーキャンで受験
終活アドバイザーの資格を取るためには、通信講座のユーキャンで勉強し、試験に合格する必要があります。
ユーキャンで受講することのポイントを以下にまとめます。
受験内容
・終活の意義、金融資産、不動産、介護保険、年金、相続など
・テキストは3冊使用し、全3回の添削課題提出後、4回目の検定試験に合格が必要
参加資格
・不問
受験にかかる費用
・一括払いの場合:35,000円
・分割払いの場合:35,760円(2,980×12か月)
試験合格点数ライン
・60%以上の点数が必要
メリット
・自宅学習可能で、自分の都合に合わせた勉強と試験が可能
・標準学習期間は4か月で、最長8か月間の受講期間内で試験を何度でも受け直せる
・隙間時間を活用しての学習が可能な為、社会人でも受講しやすい
資格取得後、終活アドバイザー協会に申請・登録することで正式に資格を取得します。終活アドバイザー協会への登録申請には、別途初年度登録料(4,000円)や年会費(6,000円)が必要です。
参照サイト:ユーキャン終活アドバイザー講座
試験に向けての勉強方法
終活アドバイザー試験に合格するための勉強法に触れたと思います。
おさらいですが、試験内容は、終活の意義、金融資産、不動産、介護保険、年金、相続などになります。試験径形態は、マークシート式で、全問題の60%以上で合格となります。試験自体は他の資格と比較しても難易度は高くはありません。
そのため、着実な勉強方法と、勉強時間の確保がカギとなります。
資格取得に向けての時間管理術|すきま時間の活用
すきま時間を有効活用し、合格に努めましょう。
すきま時間を有効に活用することにより、勉強時間の確保と勉強の質を向上させることが可能です。すきま時間とは、通勤中や待ち時間など、日常生活の中でちょっとした空き時間のことを指します。
以下に、すきま時間の活用法のメリットを4つご紹介します。
- 時間の効率的な利用
日常生活の中での非生産的な時間を有効に使うことができるため、勉強時間を増やすことができます。 - 学習の継続性
短い時間でも積極的に学習に取り組むことで、勉強の習慣が身に付き、学習の継続性を保つことができます。 - モチベーションの向上
少しずつ進捗が見えるため、モチベーションも維持しやすくなり、試験や課題に対するストレスを軽減することができます。 - 集中力の向上
短時間でも集中して学習に取り組むことが求められるため、集中力が向上し、勉強の効率も上がります。
知識を蓄えることは自身の資産になります。毎日ちょっとした時間(隙間時間)を自己投資として自分のために使いましょう。筆者は現在30歳ですが、これからのライフプランニングのために、自己投資を大切にしています。
まとめ:終活アドバイザー資格はユーキャンで取得できる
終活アドバイザー資格は、「終活アドバイザー協会」が認定する民間資格で、終活に関する相談に対し、個々のニーズや希望に合わせたアドバイスや情報を提供する専門家です。
終活アドバイザーになると、終活相談者に幅広いサポートを提供することができます。
具体的には以下のようなサポートが挙げられます。
- エンディングノートのアドバイス
クライアントの意志や思いをまとめ、記録するためのアドバイスを提供します。 - 自治体への同行サポート
書類や手続きを行う際、終活アドバイザーが同行しサポートします。 - 弁護士やファイナンシャルプランナー(FP)等の紹介
法的や財務面での助言や支援が必要な場合、専門家を紹介します。 - 終活セミナーの講師として活躍
終活に関する知識や情報を広く提供し、参加者が理解を深められるよう講師として活動します。
終活アドバイザーの資格を取るためには、通信講座のユーキャンで勉強し、試験に合格する必要があります。
ユーキャンで受験することのポイントは以下の通りです。
受験内容
終活の意義、金融資産、不動産、介護保険、年金、相続など
参加資格
不問
受験にかかる費用
一括払いの場合35,000円、分割払いの場合35,760円(2,980円×12か月)
試験合格点数ライン
60%以上の点数が必要
メリット
自宅学習可能で、自身の都合に合わせた勉強と試験が可能
標準学習期間は4か月で、最長8か月間の受講期間内で試験を何度でも受け直せる
隙間時間を活用しての学習が可能なため、社会人でも受講しやすい
資格取得には、すきま時間を有効活用し、合格を目指しましょう。着実な勉強方法と勉強時間の確保が合格へのカギとなります。
以上が今回の記事のまとめとなります。
※補足
参加申し込みに際しては、各サイトから詳細をご確認の上、お申し込みください。
終活アドバイザー協会 | 終活の専門家集団NPO法人ら・し・さ の資格認定団体 (shukatsu-ad.com)