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国内ETFと海外ETFの特徴を比較:投資の選択肢を広げよう

Aki

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ETFには『国内ETF』と『海外ETF』の2種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。

そのため、取引時間や購入手数料など、投資を行う際に考慮すべきポイントがあります。

本記事では、国内ETFと海外ETFの違いを詳しく解説し、それぞれのメリットとデメリットを比較します。

この記事で分かること

  1. 国内ETFと海外ETFの基本的な違い
  2. その他のETFの種類
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本記事は、ETFの種類の解説です。
ETFの基本的な概要については、以下の記事をご参照ください。

国内ETFと海外ETFの基本的な違い

それではまず最初に、国内ETFと海外ETFの基本的な違いについて見ていきます。

そもそも、ETFとは、上場投資信託(Exchange Traded Fund)の略で、株式市場に上場されている投資信託のことです。

ETFは、個別の株式や債券、商品などに分散投資ができるため、少額からでも幅広い資産に投資することができます。

国内ETFとは?その特徴と仕組み

国内ETF(上場投資信託)とは、株式市場に上場している投資信託の一種で、国内の株式や債券、REIT(不動産投資信託)などの資産を対象にしたものです。

これらは、証券取引所で株式と同様に取引できるため、個別の株や債券を購入するのと同じ感覚で投資が可能です。

国内ETFの特徴は以下の3つです。

低コストで分散投資が可能
国内ETFは少額から複数の資産に投資でき、リスク分散が図れます。また、信託報酬が低いため、運用コストを抑えることができます。

リアルタイム取引
証券取引所に上場されているため、株式と同様に市場が開いている時間にリアルタイムで売買が可能です。

インデックス連動型運用
国内ETFは、日経平均株価やTOPIXなどのインデックスに連動した運用が主流で、指数に連動した価格変動を享受できます。

海外ETFの仕組みと特徴

海外ETFは、米国市場を中心に、世界中の株式、債券、商品、リアルエステート(不動産)など、さまざまな資産クラスに投資できる仕組みです。

海外ETFの特徴は以下の3つです。

広範な分散投資
海外ETFは、米国をはじめとする世界中の株式や債券、商品に投資できるため、国内ETFに比べて多様な投資対象に分散できます。

低い信託報酬
海外ETFは一般的に信託報酬が低く、特に米国のETFはそのコストの低さが特徴です。これにより、長期的な投資コストを抑えやすくなります。

為替リスクの存在
海外ETFは、米ドルなどの外貨建てで取引されることが多いため、為替リスクが発生します。円安・円高の影響を受けるため、投資家は為替相場の動向にも注意が必要です。

国内ETFと海外ETFのそれぞれの特徴違いの比較

国内ETFと海外ETFの主な特徴の違いを以下の表で確認してみましょう。

特徴国内ETF海外ETF
分散投資の幅日本国内の株式や債券が中心世界中の株式、債券、商品などに投資可能
コスト信託報酬が比較的低い信託報酬が低い(特に米国ETF)
取引市場日本の証券取引所(東京証券取引所)主に米国市場(NYSE、NASDAQなど)
流動性日本国内市場に依存し、流動性は高い世界規模で流動性が高い
為替リスク為替リスクなし(円建て取引)外貨建て(主に米ドル)、為替リスクあり
運用対象日経平均、TOPIXなどS&P500、NASDAQなど
透明性日本の金融庁や証券取引所による監視下で高い米国証券取引委員会(SEC)に基づく高い透明性
分配金年に数回の分配金支払いがあり、税制も日本基準外貨建てで分配金が支払われ、税制は米国基準
図1:国内ETFと海外ETFの主な特徴の比較

国内ETFのメリットとデメリット

次に、国内ETFのメリットとデメリットについて見ていきます。

国内ETFの主なメリットには、まず日本国内の株式市場で取引されているため、円建てでの取引が可能であり、為替リスクを避けられる点があります。

国内ETFのメリット:日本市場に特化

国内ETFのメリットは、以下の4つのポイントに集約されます。

日本市場の指数に特化
国内ETFは、日本株式市場の主要な指数(日経平均株価、TOPIX、JPX日経400など)やセクター(不動産、情報通信など)に連動しており、日本市場全体や特定分野への投資が可能です。

➁国内経済の成長恩恵を受けやすい
日本企業や国内市場の動向がETFに反映されるため、日本経済に注目している投資家に適しています。

③円建て資産で為替リスクが少ない
国内ETFは日本円で取引されるため、海外ETFに伴う為替変動の影響を受けにくい点が特徴です。

④コストが抑えられる場合が多い
国内ETFは、日本国内の金融機関が運用しているため、一般的に信託報酬や売買手数料が比較的低い場合があります。

国内ETFのデメリット:取引可能な銘柄数の限界

一方で、国内ETFには次の4つのデメリットがあります。

日本市場に依存する
国内ETFは、日本株式市場や国内経済に連動しているため、海外市場の動向やグローバルな経済成長の影響を受けにくい点がデメリットです。

投資対象の選択肢が限られる
日本市場に特化しているため、国内ETFでは海外のセクターやテーマに投資する選択肢が少なく、投資対象に制約が生じることがあります。

流動性の問題
一部の国内ETFは取引量が少ない場合があり、売買が成立しにくいことがあります。特に取引量の少ない銘柄では、流動性が低くなることがあります。

リターンに限界がある可能性がある
国内市場に特化しているため、海外の成長市場に比べてリターンに差が生じることが考えられます。

国内ETFの代表例

国内ETFの代表例には以下のような商品があります。

日経平均株価連動型ETF
日経平均株価に連動するETFで、日本を代表する225銘柄に投資することができます。例えば、「NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信」などがあります。

TOPIX連動型ETF
東京証券取引所の全上場株式の時価総額加重平均であるTOPIX(東証株価指数)に連動するETFです。例えば、「iシェアーズ・TOPIX ETF」などが挙げられます。

JPX日経インデックス400連動型ETF
JPX日経インデックス400は、経営の効率性が高い企業群に投資することを目的とした指数です。代表的なETFには「JPX日経インデックス400」などがあります。

REIT(不動産投資信託)ETF
不動産市場に投資するETFです。日本国内の不動産市場に特化したETFとして、「NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信」などがあります。

海外ETFのメリットとデメリット

海外ETFのメリットの一つは、グローバルに分散投資ができる点です。

米国市場をはじめ、世界中の株式や債券、商品などに投資できるため、国内投資だけでは得られない多様な投資機会を享受することができます。

海外ETFのメリット:国際的な分散投資

海外ETFには、次の3つのメリットがあります。

グローバルな分散投資が可能
海外ETFは、世界中の株式や債券、その他資産クラスに投資できるため、グローバルに分散したポートフォリオを構築できます。

成長市場へのアクセス
海外ETFは、アメリカや新興国市場を含む成長市場に投資できるため、これらの市場の成長を取り込むことができます。

選択肢が豊富
海外ETFは、セクター別、テーマ別、国別、地域別など、多様な選択肢を提供しており、投資家は自分の投資スタイルや戦略に合わせた商品を選ぶことができます。

海外ETFのデメリット:為替リスクと取引コスト

一方で、海外ETFのデメリットには以下の3点があります。

為替リスクがある
海外ETFは、米ドルやユーロなど、外国通貨建てで取引されるため、為替の変動がリターンに影響を与える可能性があります。円安・円高によって運用成果が変動するリスクがあります。

手数料が高くなる場合がある
海外ETFは、国内ETFに比べて取引手数料や信託報酬が高くなる場合があります。また、為替手数料や税務処理などのコストもかかることがあります。

税制の違いがある
海外ETFを保有する場合、国内ETFとは異なる税務処理が必要になることがあります。特に外国税額控除や配当の取り扱いについて理解しておく必要があります。

海外ETFの代表例

海外ETFの代表例には以下のような商品があります。

S&P 500連動型ETF
アメリカの株式市場で最も広く知られているS&P 500指数に連動するETFです。アメリカの大型企業500社に分散投資することができます。代表的なETFには「SPDR S&P 500 ETF(SPY)」や「iShares Core S&P 500 ETF(IVV)」があります。

NASDAQ-100連動型ETF
主にテクノロジー企業を中心に構成されるNASDAQ-100指数に連動するETFです。テクノロジー関連株に特化した投資ができるため、成長を重視する投資家に人気です。代表的なETFには「Invesco QQQ ETF(QQQ)」があります。

MSCI Emerging Markets Index連動型ETF
新興市場(エマージングマーケット)の株式に投資するETFです。新興国市場に分散投資することで、高い成長が期待される国々に投資が可能です。代表的なETFには「iShares MSCI Emerging Markets ETF(EEM)」があります。

外国債券ETF
米国債などの外国債券に投資するETFで、債券市場の動向に連動します。代表的なETFには「iShares iBoxx $ Investment Grade Corporate Bond ETF(LQD)」があります。

その他のETFの種類には何があるの?

最後に、その他のETFの種類について見ていきます。

これまで紹介してきた国内ETFと海外ETFは地域別ETFに分類されますが、これら以外にもさまざまな種類が存在します。

それぞれの種類には異なる投資対象や目的があるため、自身の投資戦略に合ったETFを選ぶことが重要です。

セクターETF(業種別ETF)とは?

セクターETF(業種別ETF)とは、特定の業種やセクターに関連する企業の株式を集めたETFです。

これらのETFは、例えばテクノロジー、金融、ヘルスケア、エネルギーなど、特定の産業分野に焦点を当てた投資を提供します。

セクターETFのメリット

特定の業種に集中した投資
成長が期待される業界や分野に集中して投資することで、その業種のパフォーマンスを狙いやすくなります。

セクターETFのデメリット

業界リスクの影響を受けやすい
特定の業界に特化しているため、その業界が不調な時にはETF全体が影響を受けやすくなります。例えば、エネルギーセクターは原油価格の変動に大きく左右されることがあります。

インバースETFの特徴とリスク

インバースETFは、基準となるインデックスや資産の値動きに逆方向で連動するETFです。

市場が下落する時に利益を得ることができるため、ヘッジや売りの戦略として利用されます。

メリット
・市場が下落したときに利益を得られる。
・ヘッジとして活用可能。

デメリット
・長期投資には向かない。
・頻繁な取引やリバランスが必要で、予測が難しいことがある。

Aki
Aki

最後に2つのETFをご紹介しましたが、その他にも、さまざまなETFが存在します。
投資家は、自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、これらの多様なETFから選択することができます。

まとめ

今回の記事のまとめです。

国内ETFは、日本市場に特化し、低コストで分散投資が可能な投資商品です。

一方、海外ETFは、世界中の資産に広範囲に分散投資でき、グローバルな投資機会を提供します。

海外ETFは信託報酬が低いことが特徴ですが、為替リスクも伴います。

これらを踏まえ、投資目的やリスク許容度に応じて選択肢を広げることが大切です。