住宅ローンの一括返済は、多くの人にとって大きな決断です。
毎月の返済から解放されることで得られる安心感は魅力的ですが、一方で、一括返済には金利や手数料、税金の影響、将来の資金計画など、さまざまな考慮事項があります。
この記事では、一括返済を行う前に考慮すべき重要なポイントを詳しく解説していきます。
この記事で分かること
- 住宅ローン一括返済のメリットとデメリット
- 住宅ローンを一括返済する適切なタイミング
住宅ローン一括返済のメリットとデメリット
そもそも、住宅ローンの一括返済は本当にお得なのでしょうか?
支払利息の軽減といったメリットがある一方で、思わぬデメリットも存在します。
まず初めに、住宅ローン一括返済のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
一括返済の主なメリット
住宅ローンの一括返済には、いくつかのメリットがあります。
まず、支払い利息の削減が挙げられます。
一括返済を行うことで、残りのローン残高に対する利息が発生しなくなり、総利息の支払いを大幅に削減できます。
また、ローンを完済することで毎月の返済負担がなくなり、家計への負担が軽減されます。
月々の支出が減ることで、その浮いた分の資金を将来の計画や急な出費に活用することができます。
メリットのポイント
・支払う利息を減らせる
・返済負担がなくなり、浮いたお金を他の用途に活用できる
一括返済によるデメリットとは?
デメリットとしては、一括返済によって手元の資金が大幅に減少し、急な出費や予期せぬトラブルに対応しにくくなる点が挙げられます。
さらに、返済した資金を投資や資産形成に回せなくなることで、長期的な運用の機会を逃す可能性もあります。
また、住宅ローン控除などの税制優遇が受けられなくなる場合もあり、税制面でのメリットを失う点も考慮が必要です。
デメリットのポイント
・資金の流動性の低下
・資産運用の機会損失
・住宅ローン控除の適用がなくなる

住宅ローン控除については、次の章で詳しく見ていきます。
住宅ローンの一括返済に関する税金の影響
次に、住宅ローンの一括返済に関する税金の影響について見ていきます。
一括返済を行うことで、税制上どのような変化が生じるのかを一緒に学んでいきましょう。
住宅ローン控除の適用条件
住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、住宅ローンを利用して自宅を購入した際に、所得税や住民税の一部を控除できる制度です。
また、住宅ローン控除を適用できる人の条件としては、以下3つが挙げられます。
①住宅ローンの期間
住宅ローンの借入期間が10年以上であること。
➁借人の所得制限
借人の合計所得金額が2,000万円以下であること。
③入居期限
引渡しまたは工事完了から6ヵ月以内に入居していること。

上記は、住宅ローン控除を適用できる条件の一部です。
住宅ローン控除について詳しく知りたい方は、以下のコラムもご参照ください
合わせて読みたいコラム
・知らないと損する!?住宅ローン控除の適用条件と注意点
住宅ローンを一括返済する適切なタイミングとは?
住宅ローンを一括返済する適切なタイミングについて見ていきます。
どのタイミングで住宅ローンを一括返済するのが適切なのか、ライフプランの視点から考えてみましょう。
タイミング①金利が低い時期を狙う
金利が低い時期を狙って住宅ローンを一括返済することは、経済的な負担を軽減し、より効果的な資産運用を実現します。
同じ金額を借りていても、利息負担は大きく異なるため、早期に完済することで得られる利息の節約は非常に大きなメリットとなります。
つまり、低金利の時期に一括返済を行うことで、将来にわたる利息の支払いを抑え、総返済額を大幅に削減できるのです。

ローン返済に充てる予定だった資金を、他の投資に回すことも可能です。
資産運用に関するコラム
・貯金ゼロからの資産増加法|初心者でもできる資産作りのポイント
タイミング②ボーナスや臨時収入を活用する
ボーナスや臨時収入を活用して住宅ローンを一括返済するタイミングは、いくつかの要因を考慮する必要があります。
以下にその2つのポイントをまとめます。
1.手元資金の流動性確保
ボーナス支給後に一括返済を行うことで、手元資金の流動性を保ちながら返済に充てやすくなります。
2.返済後の生活費の確保
ボーナスや臨時収入を利用して一括返済を検討する際は、返済後の生活費に十分な余裕を持たせることが重要です。
住宅ローンについて相談できるサイト
・住宅ローン・住宅購入に特化したFP無料相談
住宅ローン完済後の資産形成を考えてみる
住宅ローンを一括返済することを検討することは重要ですが、
最も大切なのはその後の資産形成を意識することです。
最後に、住宅ローン完済後の資産形成について考えてみましょう。
ライフイベントを考慮した返済時期の選定
ライフイベントを考慮した返済時期を選定しましょう。
結婚や子どもの進学、退職後の生活などのイベントでは、それぞれ大きな出費が伴います。
たとえば、子どもの教育費が必要な時期に返済負担が重なると、家計に大きな影響を及ぼします。
また、退職後は収入が減少するため、それまでにローンを完済する計画を立てることも重要です。
こうしたライフイベントに合わせて返済スケジュールを調整することで、家計のバランスを保ちながら、将来的な経済リスクを軽減できます。

ライフイベントにおいて、どのタイミングでどのくらいの資金が必要になるかを知りたい場合は、FPに住宅ローンの返済について相談してみましょう。

まとめ
今回の記事のまとめです。
メリットとしては、支払い利息の削減やローン完済後に毎月の返済負担がなくなる点が挙げられます。
デメリットとしては、一括返済により手元資金が大幅に減少し、急な出費や予期せぬトラブルへの対応が難しくなる可能性があることです。
一括返済を検討する際には、完済後の資産形成をしっかり考えることが重要です。
将来のライフイベントに必要な資金を見積もることで、家計のバランスを保ちながら経済的リスクを軽減できます。