「児童手当が拡充されたのをご存知でしょうか？」
と聞かれると、意外と知らない方も多いかもしれません。
児童手当は、家庭の経済的負担を軽減するために国が支給する制度で、子どもの成長に合わせて支給される期間が決まっています。
具体的には、2024年10月分から児童手当の内容が拡充されました。
この記事では、児童手当が何歳まで受けられるのか、対象年齢に関する詳細や条件をわかりやすく解説していきます。
この記事で分かること
- 児童手当の概要
- 児童手当を受け取るための条件
- 児童手当の申請方法
児童手当とは
それではまず最初に、児童手当の概要について見ていきましょう。
児童手当は、支給額や支給時期をしっかり把握しておくことが大切です。
児童手当の概要
児童手当は、家庭の経済的負担を軽減し、子どもの健やかな成長を支援するために国が支給する制度です。
2024年10月からの改正により、児童手当の制度は以下のように変更されました。
支給額
・0歳から3歳未満: 月額1万円
・3歳から小学校修了前: 月額1万5千円
・中学生: 月額1万円
・高校生: 月額1万円（18歳の誕生日以後の最初の3月31日まで）
・第3子以降: 月額3万円（多子世帯への支援）
対象者
・支給対象年齢: 0歳から高校生年代（18歳の誕生日以後の最初の3月31日まで）
・対象世帯: 親等の経済的負担がある子どもを持つ世帯
支給時期
支払いは偶数月に年6回（2か月分ずつ）行われ、具体的には4月、6月、8月、10月、12月、2月に支給されます。
申請方法
児童手当を受けるためには、住民票のある市区町村の窓口で申請を行う必要があります。必要書類として、申請書、本人確認書類、振込先口座の情報などを準備し、手続きを行います。
出典サイト
・児童手当制度の概要｜こども家庭庁 (cfa.go.jp)
第3子以降の定義について
先ほど述べた支給額の対象者に関して、特に「第3子以降」について整理してみたいと思います。
「第3子以降」という表現は、高校卒業までの子どもの中で3番目以降の子どもを指します。
具体的には、0歳から18歳の誕生日以後の最初の3月31日までの子どもが対象となります。
たとえば、子どもが高校生1人と中学生2人の場合、支給対象は中学生2人と高校生1人です。
支給額は以下のようになります。
中学生1人目: 月額1万円
中学生2人目（第3子）: 月額3万円（多子世帯への支援）
高校生: 月額1万円
したがって、合計で月額5万円の支給となります。この点は間違いやすいところなので注意が必要です。
多子世帯に対する児童手当の支援は、経済的負担を軽減し、家計の安定を図ることを目的としています。
児童手当を受け取るための条件
次に児童手当を受け取るための条件等について見ていきます。
児童手当を受け取るための条件：所得制限限度額
児童手当を受け取るための条件の一つに、所得制限があります。この所得制限は、家庭の収入に応じて支給額が異なるため、経済的状況に基づいて手当が支給される仕組みです。
例えば、主たる生計者の年収が960万円以上の場合、従来は所得制限に該当し、手当の支給が減額される可能性がありました。
しかし、今後の改正により、所得にかかわらず全額支給されることになります。
これにより、高所得世帯でも子育てに対する支援が強化され、経済的負担の軽減が期待されます。
所得についての知識を深めることは、自身の生活向上に役立ちます。
所得控除については、以下の記事でわかりやすくまとめています。
児童手当の申請方法
では最後に、児童手当の申請方法について見ていきます。
子どもが生まれて初めて児童手当を受け取る際には、認定請求申請が必要です。
この申請により、児童手当の受給資格が認定され、手当が支給されることになります。
申請に必要な書類と手続き
児童手当の申請には、主に以下の5つの書類が必要です。
①請求者の健康保険証のコピー
請求者が加入している健康保険の証明書です。健康保険証には、氏名、保険者番号、加入者番号などが記載されており、申請者の健康保険加入状況を確認するために必要です。
➁請求者名義の口座が確認できるもの
振込先の口座情報が確認できる通帳やキャッシュカードのコピーが必要です。
③請求者および配偶者のマイナンバーが確認できる書類のコピー
以下のいずれかの書類が必要です。
・個人番号カード
・個人番号通知カード
・個人番号が記載された住民票
④請求者の印鑑
実印や認印など、申請書に押印するために必要です。
⑤手続きする人の本人確認書類
手続きを行う人の本人確認のため、以下のいずれかの書類が必要です。
・運転免許証
・パスポート
・個人番号カード
・健康保険証
・年金手帳
・住民票の写し
出典サイト
・児童手当制度の概要｜こども家庭庁 (cfa.go.jp)
申請のタイミングと期限：認定請求申請
初めて児童手当を受け取る際には、認定請求申請の手続きが必要です。
申請時には以下の4つのポイントをおさえておきましょう。
①申請期限
出生の翌日から15日以内に申請が必要です。
期限を過ぎると、その月の児童手当が受け取れなくなる可能性があります。
➁申請先
居住する市区町村窓口で申請を行います。
③申請書類
児童手当認定申請書を提出します。
④必要書類
・個人番号確認資料: 例 マイナンバーカードや通知書など
・本人確認資料: 例 マイナンバーカードや運転免許証など
・振込口座の預金通帳: 児童手当の振込先口座情報を確認するための書類
子ども手当などの公的制度を活用することで、自身や家族の経済的負担を軽減することができます。
公的制度については、以下の記事でわかりやすくまとめています。
まとめ
今回の記事のまとめです。
児童手当は、家庭の経済的負担を軽減し、子どもの健やかな成長を支援するための制度です。
対象は、0歳から高校生（18歳の誕生日後、最初の3月末まで）の子どもがいる家庭で、支給は年6回、偶数月に2か月分ずつ行われます。
手当を受けるには、市区町村の窓口で申請が必要です。以下の書類を準備しましょう。
・請求者の健康保険証のコピー
・請求者名義の口座情報
・請求者と配偶者のマイナンバー確認書類
・印鑑
・本人確認書類
また、初めて児童手当を申請する際には、認定請求手続きが必要となります。