「海外では日本の保険証って使えるの?」
海外留学や旅行を計画している方にとって、保険に関する知識は非常に重要です。
特に「保険証」は、国内では一般的に使われるものですが、海外ではどのように扱われるのでしょうか?
この記事では、海外での保険証の利用について詳しく解説し、留学や旅行中に知っておくべき豆知識をお伝えします。
この記事で分かること
- 海外での保険証の利用可否
- 海外での医療機関の利用方法
- 海外旅行保険の重要性
海外で保険証は使えるの?
まず最初に、海外渡航先で日本の健康保険証が利用できるかどうかについて見ていきます。
原則、海外では保険証は使えない
一般的に、海外では日本の健康保険証は利用できません。
日本の保険証は国内の医療機関での受診を対象としており、海外の医療機関ではそのまま使うことができないためです。
各国には独自の医療制度があり、医療サービスを受ける際には現地の保険制度や料金が適用されます。
そのため、海外に滞在する際は、事前に海外旅行保険に加入することが非常に重要です。
旅行保険に加入することで、万が一の病気や事故に備え、医療費の負担を軽減することができます。
また、現地の医療機関を利用する際に必要な手続きや書類についても確認しておくと安心です。
保険証を持っておいたほうがいいケースとは?
原則として、海外渡航時には国民健康保険証は必要ありませんが、渡航先などによっては持っておいた方が良いケースもあります。
以下にその理由を3つ挙げます。
①一部適用の医療機関での利用
特定の国や地域では、日本の国民健康保険が適用される医療機関があります。この場合、現地で受診する際に国民健康保険証を提示することで、保険適用を受けられることがあります。
➁保険金請求時の証明
海外で医療サービスを受けた後、保険金を請求する際に国民健康保険証が必要になることがあります。
③帰国後の医療受診
帰国後、帰宅するまでの間に体調を崩した場合、国民健康保険証を持っていることで、医療機関でスムーズに受診できる可能性が高まります。
以下に海外渡航に関する記事を記載しています。
筆者も海外渡航の経験がありますが、他の方の体験談を聞くことも非常に参考になります。
海外渡航に関するおススメコラム
・【海外旅行と保険証】これだけは知っておこう!持っていくべき? (myu-web.com)
・海外旅行に保険証は必要なの?基礎知識とトラブル時の対策について解説! – 旅オモ (tabi-travell.com)
海外渡航時に持っていくべきリスト
海外渡航時に持っていくべきリスト4つを以下にまとめます。
①保険証券のコピー
緊急時に必要な証券番号や連絡先を確認できるため、手続きがスムーズになります。
➁健康保険証
帰国後、家に着くまでの間に医療関連のトラブルが発生する可能性があるため、持っておくと安心です。
③クレジットカード
現金を大量に持ち歩かずに済み、海外旅行保険を利用する際にも役立ちます。
④海外旅行保険のハンドブック
緊急連絡先や保険金請求の方法が記載されており、必要な時に非常に役立ちます。
渡航先での医療機関の利用方法
次に、渡航先での医療機関の利用方法について見ていきましょう。
先ほどもお伝えしましたが、医療制度は国ごとに異なるため、できる限り渡航前に渡航先の医療制度について調べておくことをお勧めします。
現地の医療制度を理解する
海外で医療を受ける際、医療費は日本に比べて高額になることが一般的です。
特にアメリカなどでは、保険に未加入の場合、高額な請求を受けることがあります。
また、途上国でも外国人向けの医療費は高めです。
公的な医療制度は高齢者や低所得者向けに存在していますが、高度な医療や快適な医療環境には別途料金が必要です。
さらに、途上国で日本と同程度の医療を受ける場合、医療先進国への搬送が必要となることがあり、その費用は数百万円に達することもあります。
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・日新火災の海外旅行保険 | 保険ウィズ (withheart.jp)
病院やクリニックの探し方
渡航先で病院やクリニックを探す方法には、以下の3つの方法があります。
①保険会社のコールセンターに電話して病院を紹介してもらう
保険会社のコールセンターに電話し、症状を伝えることで、最寄りの適切な病院を紹介してくれるだけでなく、予約まで行ってくれるサポートがあります。
➁旅行ガイドブックや観光情報サイトを参照する
医療機関の情報が掲載されていることがあり、旅行ガイドブックや観光情報サイトを参考にすることで、現地の評判や医療サービスの質についての情報を得ることができます。
③現地ホテルを活用する
多くのホテルでは、信頼できる医療機関の情報を提供してくれることがあります。フロントデスクに相談すると、近隣の病院やクリニックの情報を得られるだけでなく、必要に応じて通訳や交通手段の手配を手伝ってくれることもあります。
海外での保険期間を探すのは不安がつきものです。
そんなとき、電話相談できる保険サービスは非常に心強いですよね。
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海外旅行保険が必要な理由とは
最後に、海外旅行保険が必要な理由について解説したいと思います。
再三お伝えしてきたとおり、海外旅行保険は海外渡航における様々なリスクに備えるための保険です。
海外旅行保険のカバー範囲
海外旅行保険の適応範囲を抑えておきましょう。
一般的に、海外旅行保険で適応される範囲には以下のような項目があります。
医療費用
急病や怪我の治療、入院費用が含まれます。
賠償責任
他人に怪我をさせたり、物を壊した場合の賠償がカバーされます。
盗難・紛失
貴重品や荷物が盗まれた場合の損失に対する補償があります。
旅行のキャンセル費
旅行のキャンセルや変更に伴う費用の補償があります。
緊急帰国
事故や病気により緊急帰国が必要になった際の費用が含まれます。
事故・死亡保険
旅行中の事故による死亡や後遺障害に対する保険金が支払われます。
保険の選び方と注意点
海外旅行保険を選ぶ際には、以下3つのポイントを押さえておくことが大切です。
①保険の補償内容を確認する
各保険会社が提供する保障内容やカバー範囲をしっかり確認し、医療費用、賠償責任、盗難・紛失が含まれているかチェックしましょう。
➁契約条件や免責事項を確認する
保険契約には免責事項や適用除外が存在する場合があります。具体的にどのようなケースで保険が適用されないかを事前に理解しておくことが重要です。
③渡航先の生活環境リスクを考慮する
渡航先の医療環境や治安状況を調査し、それに基づいて必要な保障内容を考慮することが大切です。
保険に関することで分からないことがあれば、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみましょう。
まとめ
今回の記事のまとめです。
海外では一般的に、日本の健康保険証は利用できません。
各国にはそれぞれ独自の医療制度があり、医療サービスを受ける際には現地の保険制度や料金が適用されます。
そのため、海外で医療を受ける際は、日本に比べて医療費が高額になる可能性があります。
こうしたリスクを考慮し、海外旅行保険を活用することが重要です。
おわりに 筆者の渡航経験談を通して(フィリピン渡航)
おわりに、筆者自身が海外渡航をした際に感じたことをお話ししたいと思います。
昨年、筆者はフィリピンに旅行で訪れました。旅行中は現地の知人に同行してもらったため、とても快適に過ごせました。
ただ、今振り返って思うのは、一人で訪れる際には不安が際立つということです。
特に発展途上国では治安が良くないため、医療サービスを受ける際や保険についても、有事の際にはどうなっていたのだろうと不安になります。
もちろん海外旅行保険には加入していましたが、旅行保険を軽視していたことは否めません。
国によって保険制度は異なるため、改めて保険の重要性を考えさせられました。
今後フィリピンを始め、海外渡航を予定される方に、少しでもこの記事が役に立てれば幸いです。
保険を含め、フィリピンへの渡航に関するお悩みについてもお気軽にご相談ください。
図1:渡航先フィリピンのバギオからの写真