ライフプランニング

海外留学にかかる費用は国によってどう違うのか

2024年8月24日

Aki

FP資格を取得したことで、知識が人生を豊かにすることの重要性を実感。 ライフプランニングとファイナンシャルプランに関する情報を発信し、多くの人々がより良い未来を築くためのサポートを提供していきたいと考える。 個人事業主様相談サイトLittle Space1を運営。 ご相談可能コンテンツ:WEBページ制作、WEBライティング、SEOコンサルティングetc >>>詳しくはこちら<<<

海外留学を考える際、最も気になるのが留学費用ではないでしょうか。

どの国を留学先に選ぶか、また留学の目的によって、必要な費用は大きく変わります。

そのため、学費や生活費に加え、渡航費や居住費も含めたトータルコストをしっかりと考慮することが重要です。

そこで今回は、カナダ、オーストラリア、フィリピンといった人気の留学先における費用相場と、留学費用の節約術について解説します。

この記事で分かることは

  1. 留学費用の平均相場
  2. 留学費用の節約術

海外留学費用の全体像

海外留学は、言語習得を主な目的とする場合や、国際的な友人を作りたい、またはその他の要因に焦点を当てる場合によって、必要な費用が異なります。

まずは、海外留学費用の全体像について理解を深めておきましょう。

海外留学の目的

そもそも、海外留学のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

主なメリットとしては以下の4点が挙げられます。

語学力の向上
現地での生活や学習を通じて、実践的な語学スキルを磨くことができます。

異なる文化・価値観の理解
他国の文化や価値観に触れることで、視野が広がり、国際的な感覚を身につけることができます。

就活・キャリアの向上
海外での経験は、グローバルな視点や柔軟な対応力を養い、就職活動やキャリアにおいて大きなアドバンテージとなります。

人脈の構築
異なる背景を持つ人々との交流を通じて、多様なネットワークを築くことができます。

海外留学経験は、学業や仕事だけでなく、ライフプランニングにおいても貴重な財産となります。

また、留学の目的を明確にすることで、かかる費用を具体的に把握することができます。

留学に必要な費用の内訳

留学費用の内訳には、学費居住費生活費渡航費などが含まれ、年間で数百万円から数千万円に及ぶことがあります。

学費
学校やコースによって異なり、例えばアメリカの大学では年間約150万円から1,000万円以上、日本の語学学校では年間約50万円から150万円程度です。

居住費
滞在する場所によって変わります。例えば、カナダの学生寮では月額約5万円から10万円、オーストラリアのシェアハウスでは月額約8万円から15万円が一般的です。

生活費
食費や日用品など、現地の物価に応じて必要です。例えば、イギリスでは月額約7万円から12万円が目安です。大都市では物価が高いため、生活費も高くなります。

渡航費
航空券代や現地での移動費が含まれます。例えば、日本からアメリカへの往復航空券は約10万円から20万円、現地での公共交通費は月額約1万円から3万円程度です。

これらの費用を合計すると、年間で数百万円から数千万円に及ぶことがあります。留学先の国や期間によって異なるため、事前に詳細な計画と予算の見積もりを行うことが重要です。

Aki
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留学費用の内訳には、学費や生活費のほかに保険費用なども含まれます。
海外保険の必要性については、最後の章で詳しく解説しています。

留学費用の平均相場

留学費用の平均相場を見てみましょう。

2024年の最新データに基づき、人気の留学先TOP5における費用を下記にまとめてみます。

国名平均留学費用(1ヶ月)平均留学費用(1年間)
カナダ25〜40万円200〜4300万円
オーストラリア20〜40万円210〜400万円
フィリピン15〜30万円120〜250万円
アメリカ35〜60万円300〜800万円
ニュージーランド20〜35万円200万円〜300万円
図1:国別の留学費用の平均相場
Aki
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国別によって留学費用は大きく異なります。
留学先を決める際には、まず留学の目的を明確にすることが大切です。

留学の目的別費用

海外留学の目的別にかかる費用を見ていきましょう。

海外留学の一般的な目的は、進学語学留学、そしてワーキングホリデーの3つに分類されます。

進学を目的とした留学費用

大学留学では、学費が全体の費用の50%以上を占めるため、全体的に留学費用が高くなります。また、学校が公立(州立)か私立か、専攻が文系か理系かによっても費用は大きく異なります。

特にイギリスで医学を専攻する場合、1年間の費用が約800万円と非常に高額です。さらに、大学の卒業までの年数も費用に影響します。学士課程は、アメリカとカナダでは日本と同様に4年間ですが、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスでは3年間です。

ただし、3年間が必ずしも安いわけではありません。これらの国では、高校の段階で日本の大学1年分に相当する教養課程を終えているため、ファウンデーションコースが必要になることがあります。

国名1年間費用相場
カナダ320万円〜660万円
イギリス390万円〜800万円
オーストラリア350万円〜550万円
ニュージーランド340万円〜410万円
アメリカ380万円〜600万円
図2:国別の大学留学にかかる1年間の費用相場
Aki
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ファウンデーションコースとは、主に大学や専門学校への進学を目指す学生向けに提供される教育プログラムです。

語学習得を目的とした留学費用

留学の目的として最も人気があるのが語学留学です。語学留学の1年間の費用は、300万円から450万円ほどで、国によって大きく異なります。学費や生活費は滞在する都市によって変わり、留学準備費用は為替レートの影響を受けます。

英語圏の国々、特にアメリカ、イギリス、オーストラリアでは、授業料が比較的高額です。一方、フィリピンやマルタでは、低コストで質の高い教育を受けられるのが魅力です。

国名1年間費用相場
カナダ330万円
イギリス460万円
オーストラリア330万円
ニュージーランド300万円
アメリカ450万円
図3:語学留学1年間の費用相場

ワーキングホリデーの費用と収入

ワーキングホリデー(ワーホリ)は、勉強、仕事、そして余暇を楽しむことができる自由度の高い留学スタイルで、語学留学と同じくらい人気があります。

ワーホリの魅力は、現地で働いて得た給料を留学費用に充てられる点です。そのため、1年間で約100万円を稼ぐことも可能です。また、ワーホリは他の留学に比べて学費の負担を抑えられるのも特徴です。

滞在期間中に就学期間を自由に設定できるため、学費を抑えやすくなっています。ワーキングホリデーの期間は通常1年ですが、国によっては延長が可能な場合もあります。

国名1年間費用相場
カナダ110万円(200万円-90万円)
イギリス220万円(310万円-90万円)
オーストラリア95万円(230万円-135万円)
ニュージーランド105万円(215万円-110万円)
図4:ワーキングホリデーでかかる1年間の平均的な費用

留学費用の節約術

最後に、留学費用の節約術を見ていきましょう。

年間で数百万円以上かかる留学費用を考えると、留学準備の前に費用の節約方法を把握しておくことは大切です。

学校の割引キャンペーンの活用

語学学校では、早期申し込み割引入学金免除1週間分の授業料免除長期受講割引など、さまざまなキャンペーンが提供されています。これらのキャンペーンを利用することで、学費を削減することが可能です。

学校のキャンペーン情報は、学校の公式ウェブサイトや留学エージェントのサイトで確認できます。エージェントに直接問い合わせると、エージェント独自の割引キャンペーンや特典を提供してもらえることもあります。

海外旅行保険(留学生保険)の最適化

海外留学を検討する際は、海外留学保険への加入を忘れずに行いましょう。語学留学の場合、早期申し込み割引などを利用して、費用を削減することができます。

海外留学時に利用できる保険は、日本の海外留学保険クレジットカード付帯保険、そして現地で加入する保険の3つがあります。

以下の表に海外留学時に利用できる保険の種類とその特徴をまとめました。

保険種類メリットデメリット
日本の海外留学保険・留学出発前に契約できる
・日本語でサービスを受けられる
・保険料が高い場合がある
・海外で対象となる医療機関が限られている
クレジットカード付帯保険・クレジットカードを所持していると自動的に保険が付帯される・補償期間が短い
・特約の範囲が狭い
現地で加入する保険・現地の病院でのサポートを受けやすい加入手続きが複雑な場合がある
契約内容や補償範囲の違いがある
図5:海外旅行保険のメリット・デメリット比較表
Aki
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保険の最適化はリスクヘッジだけでなく、良好なキャッシュフローの確保にもつながります。
また、保険以外の方法でもキャッシュフローを最適化する手段を見つけておきましょう。

まとめ

今回の記事のまとめです。

海外留学の費用は、言語習得や国際的な友人作り、その他の目的によって異なります。

学費、移住費、渡航費、生活費などが年間で数百万円から数千万円に及ぶことがあります。

留学先の国や期間によって費用は大きく変動するため、事前に詳細な計画と予算の見積もりを行うことが重要です。

そして留学費用を節約するためには、学校の割引キャンペーンを活用することや、留学生保険の最適化が効果的です。