キャリアアップのために読むべき本について、悩むことはよくありますよね。
実際、書店にはたくさんのビジネス書が並んでいるので、どれを選ぶべきか迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。
私自身、多くのジャンルの本を読んでいますが、特に近年はビジネス書に焦点を当てることが多くなりました。
ビジネス書は、自己啓発やキャリア向上に直結する貴重なリソースであり、読書を通じて得た知識や洞察を、どのように自分のキャリアに活かすかを考える機会が増えます。
そこで今回は、筆者が実際に読んで、キャリアアップに役立つと感じたおすすめの10冊をご紹介します。
この記事で分かること
- キャリアアップにつながる考え方
- キャリアアップに効果的なビジネス書10冊
キャリアアップにつながるビジネス書とは
キャリアアップにつながるビジネス書とは、自己成長やスキルアップ、リーダーシップやコミュニケーション能力など、仕事に役立つ知識や考え方を提供してくれる本のことです。
自由な生き方を叶えるアイデア
ビジネス書はビジネスに関わる人だけの本という認識が強いですが、実際にはビジネス書からさまざまなことを学ぶことができます。
その一番の魅力は自由な発想ではないでしょうか。ビジネス書は、問題解決のための多様なアプローチや新しい考え方を提案してくれます。これらの視点を日常生活に取り入れることで、思いがけない方法で効率を上げたり、創造力を発揮したりすることが可能になります。
たとえば、ビジネスでの成功法則や戦略的思考を、個人的なプロジェクトや日常の課題解決に応用することで、より充実したライフスタイルを実現できるのです。
さらに、ビジネス書を通じて学んだスキルや知識は、職場でのキャリアだけでなく、自分自身の成長や人生の目標達成にも役立ちます。マーケティングや効率的な時間管理、人間関係の築き方など、さまざまな分野での学びが、日常生活のクオリティを高めるための貴重な資源となります。
人間関係を豊かにするコミュニケーション力
人間関係を豊かにするコミュニケーション力を、ビジネス書を通して学ぶことができます。
ビジネス書には、効果的なコミュニケーションの技術や理論、実践的なアドバイスが豊富に含まれており、これを活用することで人間関係を改善するスキルを磨くことができます。
以下は、ビジネス書を通じて人間関係を豊かにするコミュニケーションを培う3つの方法をご紹介します。
①コミュニケーションの基本スキルを学ぶ
ビジネス書では、積極的傾聴や明確な表現、非言語コミュニケーションの重要性について学ぶことができます。例えば、『ダイアログ・スキル』などの書籍は、相手との対話をスムーズにするための具体的なテクニックを紹介しています。
➁リーダーシップと人間関係の構築
リーダーシップに関するビジネス書では、部下や同僚との良好な関係を築くためのコミュニケーション方法が詳しく解説されています。『7つの習慣』や『リーダーシップの旅』などの書籍は、信頼と尊敬を得るための具体的なアプローチが示されています。
③共感力を高める
ビジネス書の中には、共感力を高めるための方法や心の持ち方について書かれているものがあります。『エモーショナル・インテリジェンス』などの書籍は、自分と他者の感情を理解し、より深いコミュニケーションを実現するためのヒントを提供します。
自己成長を促すための書籍
自己成長は、自身のキャリアアップにとって必要不可欠な要素です。自己成長を効果的に促進するためには、ビジネス書を活用することが非常に有効です。
例えば、時間管理と生産性の向上に関するビジネス書では、『ポモドーロ・テクニック』や『仕事が速い人の時間術』などがあり、これらの書籍では、時間を効果的に使い、生産性を高めるための具体的な方法が紹介されています。これにより、仕事の効率を上げるだけでなく、自己成長を加速させることができます。
また、自己啓発とマインドセットの構築に関する書籍も非常に有益です。『思考は現実化する』や『マインドセット:成功の心理学』などの書籍は、ポジティブなマインドセットを構築し、目標達成に向けた意欲を高めるための方法を提供しています。これらの書籍を通じて、自己啓発を行い、より高い目標に挑戦するためのエネルギーを得ることができます。
キャリアアップに効果的な10冊
では最後に、キャリアアップに役立つと感じた10冊をご紹介します。
ただし、これらを読んだからといって必ずしもキャリアアップが約束されるわけではありません。あ
くまで筆者自身が読んで、今後のキャリアに効果的だと感じた本のご紹介です。
おススメ① 時間最短化、成果最大化の法則
最初にご紹介するのは、木下勝寿さん著の『時間最短化、成果最大化の法則』です。木下さんは、北の達人コーポレーションを一代で時価総額1000億円企業に成長させた実績を持つ人物です。
誰もが一度は「頑張っているのに成果が出ない」と感じた経験があると思いますが、成果を出す人とそうでない人の違いは一体何なのか?成功した人の軌跡には必ず理由があり、それを知りたいと思うのは自然なことです。
この本では、成功の理由をアルゴリズムという視点から解き明かしており、成果を最大化するための道筋を教えてくれます。
答えが見つからないのは思考を止めてしまっているから。
この本ですごく印象に残った言葉です。
おススメ➁ 人を「惹きつける」話し方
次にご紹介するのは、『人を「惹きつける」話し方』という本です。著者の佐藤政樹さんは、劇団四季で主役を務めた経験や、飛び込み営業でトップクラスの成績を収めた実績を持ち、「TEDx」で異例の35万回再生された講演も行っています。
この本では、「流れるように上手に話す必要はない」「かっこよく華麗に話す必要はない」といった考え方を提唱し、話が伝わらない、聴いてもらえない、理解・納得してもらえない、自分の主張が通らないと悩む方に向けた実践的なアドバイスを提供しています。
人を惹きつける人は「相手を喜ばせる」と本書では書かれています。
おススメ③ 何もない僕が海の向こうで起業したら、成功した。
3冊目にご紹介したいのが、『何もない僕が海の向こうで起業したら、成功した』という本です。著者の風間さんが中南米で富を築いた日々を綴った一冊です。
裸一貫、無一文でドミニカで起業し、何度も命の危険にさらされながらも、次第にビジネスを軌道に乗せ、現在15カ国で事業を展開する日本人起業家の実話です。
この本は、ビジネスに限らず、壁にぶち当たっているすべての人に響く内容だと思います。
行動することの大切さ、自身の可能性を信じ抜くことの重要さを、私はこの本から学びました。
「必要なのは一歩踏み出す勇気だけ」。
シンプルですが、とても勇気をもらえる言葉です。
おススメ④ 君は誰と生きるか
4冊目にご紹介したいのは、永松茂久さん著の『君は誰と生きるか』です。永松さんは、わずか3坪ほどのたこ焼き行商から事業を始め、毎年4万人が訪れるお店へと成長させた実績を持つ方です。
この本では、今つながっている人との関係の在り方について書かれています。社会的地位のある人とのつながりの少なさや、人脈の少なさに焦っていませんか?
ですが本当に大切なのは、つながった人とどのような関係を築くかということです。
「何をするか」よりも「誰とするか」。当たり前に見過ごしがちな大切なことを気づかせてくれる一冊です。
「世の中には引き寄せの法則がある」という言葉がとても印象的でした。
おススメ⑤ チーズはどこへ消えた?
5冊目にご紹介したいのは、『チーズはどこへ消えた?』という自己啓発系の本です。心理学者スペンサー・ジョンソンが著したこの本は、迷路の中に住む2匹のネズミと2人の小人がチーズを探す姿を描いた物語です。
この物語は単なるネズミの冒険談ではなく、人生という名の迷路における私たち自身の姿を例えています。人は現在の居場所に満足しがちですが、その居場所が突然なくなることは誰にでも起こりうることです。そのとき、私たちはどのように考え、どのような答えを出すべきかを考えさせられる本です。
従来どおりの考え方をしていたら、新しいチーズは見つからない。
人は考え方を変えると行動が変わります。
おススメ⑥ 儲けのしくみ──50万円からできるビジネスモデル50
6冊目にご紹介するのは、『儲けのしくみ──50万円からできるビジネスモデル50』という本です。
本書はビジネスモデルを発想するためのアイデア本です。対象は中小企業や個人事業主で、1日15分程度のスキマ時間を有効に活用することで、新しいビジネスモデルを思いつけるようになるとされています。
新しいビジネスモデルを発想するためには、4つの軸があり、これらの軸にテコ入れすることで、新しいビジネスモデルを創出できると書かれています。
私自身は経営者ではありませんが、この発想の転換という考え方は非常に実用的だと感じています。物事には公式があり、それに基づいて考えることで、より具体的で創造的なアイデアが生まれます。
ビジネスモデルは、一部の天才だけのものではありません。
発想法こそが大切だと書かれています。
おススメ⑦ スモールビジネスの教科書
7冊目にご紹介するのは、『スモールビジネスの教科書』という本です。
この本では、年間で安定して3000万円以上、自由に使えるお金を2年以内に創出する方法が紹介されています。また、運営は自己資本を基本とし、売上の目標は100億円以下と定義されています。
この本では、現代においてなぜスモールビジネスが推奨されるのか、そしてスモールビジネスがどのように生活を拡張するのかについても詳しく綴られています。
「スモールビジネス」と一言で片付けるのは簡単ですが、
実際にはスモールビジネスにはしっかりとした理論とロードマップが備わっています。
おススメ⑧ 新しい文章力の教室──苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング(できるビジネス)
8冊目にご紹介するのは、『新しい文章力の教室』という本です。通称「唐木ゼミ」と呼ばれる社内勉強会で新人育成を担当する著者が、文章を構造的に書くための方法をわかりやすく教えています。
本書では、「悩まず書くためにプラモデルを準備する」や「事実・ロジック・言葉づかいの順に積み上げる」といった独自の概念を通じて、文章力を高める方法が紹介されています。
文章は、その人の人柄を伝える重要なコミュニケーション手段です。企画書や報告書、レポート、ブログ、SNSなど、さまざまな文章に役立つ内容が詰まっています。
「書けない原因は書く前にあった」と言われると、気になってしまいますよね。
おススメ⑨ 「好き」を言語化する技術──推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
9冊目にご紹介するのは、『「好き」を言語化する技術』という本です。本書は、アイドルや宝塚を愛する著者が、長年書評家として培った文章技術を「推し語り」に活かせるようにまとめた一冊です。
物事の感想を述べる際に、「面白かった」「すごい」「やばい」「良かった」といったありふれた表現しか浮かばないことはありませんか?
特別な才能や技術がなくても、自分の感動を的確に伝える方法が書かれており、あなたの「好き」をより深く、より具体的に表現する手助けをしてくれる一冊です。
相手に自分の気持ちを正しく伝えることは、意外と難しいものです。
この本は自分の気持ちを整理し、的確に表現するための手助けをしてくれます。
おススメ⑩ 嫌われる勇気
最後におすすめしたいのは、『嫌われる勇気』という本です。
本書は、アドラー心理学の教えを平易かつドラマチックに伝えるため、哲学者と青年の対話形式で進行します。自由とは「他者から嫌われる勇気」である、という強烈なキャッチコピーが印象的です。この一言を聞くと、誰もが興味をそそられるのではないでしょうか。
私自身も、無意識のうちに人から嫌われることを恐れて行動していると感じます。しかし、本当に手に入れたいものを得るためには、時には何かを手放す覚悟が必要だということを、この本を通じて学びました。
自由とは『他者から嫌われる勇気』であるというキャッチコピーが、強烈に刺さりました。
まとめ
今回記事のまとめです。
キャリアアップに役立つ本といえば、ビジネス書が多く挙げられます。ビジネス書には、自己成長やスキルアップ、リーダーシップ、そしてコミュニケーション能力など、仕事に欠かせない知識や考え方が詰まっています。
かつては、ビジネス書がビジネスパーソン向けのものと捉えられていましたが、今では多様な分野で役立つ学びを提供する本が増えています。
その最大の魅力は、自由な発想を促してくれる点にあるのではないでしょうか。自己成長はキャリアアップに欠かせない要素であり、ビジネス書はその成長を支える有効なツールです。