『終身保険ってどんな特徴があるの?』
終身保険は、長期的な保障と貯蓄機能を兼ね備えた保険です。
ライフステージに応じて柔軟に活用でき、遺族への死亡保険金を確実に支払うだけでなく、老後の備えとしても役立ちます。
本記事では、終身保険の基本的な仕組みや特徴を、わかりやすく解説していきます。
この記事で分かること
- 終身保険の基本的な仕組み
- 終身保険の種類
- 終身保険がおすすめな人

終身保険にはどのような種類があるのか、詳しく見ていきましょう。
終身保険の基本的な仕組み
終身保険と聞くと、どんなイメージをお持ちですか?
おそらく、多くの方が『一生涯保障が続く保険』という特徴に注目し、長期的な安心感や遺族への保障が主な魅力だと考えるかもしれません。
それでは、まず終身保険がどのような仕組みになっているのかを見ていきましょう。
終身保険の特徴
終身保険は、被保険者が生存している限り保障が続く生命保険で、死亡または保険会社所定の高度障害状態に対して保険金が支払われます。
途中で解約した場合は、払込保険料に応じた解約返戻金が受け取れますが、その額が総払込保険料を下回ることもあります。
保険料の払込期間は、契約から一定年数(有期払)または一生涯(終身払)を選べるため、ライフプランに応じて柔軟に設定できます。
終身保険のメリット:保障と貯蓄の両立ができる
終身保険の大きなメリットは、保障と貯蓄を同時に実現できる点です。
具体的には、以下3つのポイントがあります。
①永続的な保障
終身保険は、被保険者が生存している限り保障が続くことに加え、保険料が更新されないため、支払額が一定で固定されます。
➁貯蓄機能
終身保険には解約返戻金があり、保険料の一部が積み立てられ、解約時に返戻金を受け取ることができます。
③相続対策
終身保険は死亡保険金として受け取れるため、遺族への財産を確保する手段として利用できます。

終身保険は生命保険控除の対象となります。
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終身保険のデメリット:割高な保険料と資産面のリスク
終身保険にはいくつかのデメリットがありますが、特に保険料が比較的高めであることと、資産性に関する点に注意が必要です。
具体的には、以下3つのポイントがあります。
①割高な保険料
終身保険は、生涯にわたる保障のため保険料が高めに設定されており、特に若い世代や収入が少ない方には負担が大きくなる可能性があります。
➁資産性の制約
終身保険の解約返戻金は、解約時に受け取る金額が支払った保険料を下回ることがあり、資産形成には向いていない場合があります。

長期的な資産形成には、私的年金などの「第三の年金」も選択肢としてありますよ。
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終身保険5つの種類
次に、終身保険の種類について見ていきましょう。
終身保険の種類は以下の5つに区分され、それぞれ異なる特徴があるため、概要を一つずつ見ていきましょう。

定額終身保険や変額終身保険などの概要について見ていきましょう。
①通常の終身保険(定額終身保険)
一般的に終身保険と呼ばれるのは、このタイプの保険を指します。
一般的な終身保険では、保険会社が契約者に約束した予定利率に基づき、解約返戻金や保険金の額が事前に定められています。
また、保険料も契約時に固定されるため、上昇することなく保障が続きます。

定額終身保険のメリットとデメリットは次の通りです。
メリット
保障額が変動しないため、将来のライフ設計を立てやすいのが特徴です。
デメリット
解約返戻金が低いため、資産形成を目的とする場合には適していない傾向にあります。
②変額終身保険
変額終身保険は、払込んだ保険料を保険会社が株式や債券で運用し、その運用実績に基づいて保険金や解約返戻金の額が増減するタイプの終身保険です。

変額終身保険の主な特徴には、以下3つが挙げられます。
①運用の変動性
保険料の一部が投資され、市場の影響で解約返戻金や死亡保険金が変動します。
➁解約返戻金のリスク
解約返戻金には最低保証がないため、運用結果によっては払込保険料総額を下回る場合もあります。
③死亡保障
変額終身保険は、保険金の最低保証が設けられているため、万が一の際には契約時に定めた金額を受け取ることができます。
③外貨建て終身保険
外貨建て保険は、払込んだ保険料を米ドルやユーロ、豪ドルなどの外貨で運用する保険商品です。

外貨建て保険の主な特徴には、以下3つが挙げられます。
①高い予定利率
外貨建て保険は、円建て保険に比べて予定利率が高く、運用益が期待できるため、資産形成を目的とする方に向いている場合があります。
➁リスク分散
複数の通貨を用いてリスクを分散し、特定の通貨に依存しない資産運用が可能です。
③為替リスク
為替変動により、保険金や解約返戻金が円建てで減少する可能性があり、為替リスクが伴います。
④低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険は、解約時に受け取る返戻金(解約返戻金)が比較的低く設定されている終身保険の一種です。

低解約返戻金型終身保険の主な特徴には、以下3つが挙げられます。
①保険料が割安
通常の終身保険に比べて保険料が割安に設定されています。
➁元本割れリスク
保険料払込期間中に解約すると、元本割れが発生しやすく、解約返戻金が払込保険料を下回る可能性が高くなります。
③貯蓄性が高い保険
保険料払込期間満了後は解約返戻金が増加し、長期的な保障を維持しつつ資産形成を目指せる可能性があります。
⑤積立利率変動型終身保険(変額終身保険)
積立利率変動型終身保険は、市場金利の変動に応じて一定期間ごとに積立利率が見直され、受け取る解約返戻金や保険金の額が変動する終身保険です。

積立利率変動型終身保険の主な特徴には、以下3つが挙げられます。
①運用の変動性
市場金利が上昇すると積立利率が上がり、保険料の一部が金融商品に投資されるため、解約返戻金や保険金は市場の動向に応じて変化します。
➁最低保証の設定
契約時に積立利率の最低保証が設けられているため、積立利率が低下しても、契約時に定めた保険金額が保証され、万が一の場合でも最低限度の受取金額が確保されます。
③保険料の負担
一般的な終身保険に比べて保険料がやや高く設定される傾向があります。
保険の相談できるサイト
・FP無料相談の保険チャンネル
終身保険がおすすめな人の特徴
終身保険には、さまざまな用途に応じた種類があることがお分かりいただけたかと思います。
最後に、終身保険がおすすめな人の特徴について見ていきましょう。
老後の備えとしての活用
老後の備えを考える際、収入面に不安がある方にとって、終身保険は有効な選択肢となることがあります。

以下の3つのポイントに注目してみてください
①固定の保険料
終身保険では、契約時に設定された保険料が生涯一定で続くため、老後の収入が減少しても経済的負担を軽減できるメリットがあります。
➁保障の継続
終身保険は、被保険者が生存している限り保障が続き、老後の備えや死亡時の遺族への経済的支援を確保する手段としても機能します。
③貯蓄機能
終身保険には解約返戻金があり、保険料の一部が積み立てられるため、老後に資金が必要な時に活用しやすい特徴があります。

リスクヘッジのための保険には、以下のような保険もありますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
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まとめ
今回の記事のまとめです。
終身保険は、被保険者が生存している限り保障が続く生命保険です。
死亡または高度障害状態に対して保険金が支払われ、途中で解約した場合には解約返戻金が受け取れますが、その額が総払込保険料を下回ることもあります。
主なメリットは、保障と貯蓄の両立であり、長期的な資産形成が可能ですが、デメリットとして保険料が高めである点にも注意が必要です。